野菜不足を自覚した40歳の私が、まず変えたのは買い物の順番だった
最終更新日 2026年9月3日 by wardon
はじめまして、森下佳奈といいます。
食材や産地まわりの記事を書いて12年になります。
その前は青果の卸会社に7年いました。
産地へ買い付けに同行して、入ってきた野菜の状態を一箱ずつ見る仕事です。
つまり私は、野菜に囲まれて働いていた人間です。
それなのに40歳になった年、1週間分の食事を書き出してみて青くなりました。
どう多く見積もっても、1日に食べていた野菜が200gに届いていなかったのです。
この記事は、そこから私が何を変えたかという話です。
サプリを増やしたわけでも、朝5時に起きて作り置きを始めたわけでもありません。
スーパーでカゴに入れる順番を変えただけです。
40代の野菜は、目標に100g以上足りていない
厚生労働省が公表している令和6年 国民健康・栄養調査結果の概要によると、20歳以上の野菜摂取量の平均は1日258.7gでした。
国の目標は350gです。
農林水産省の野菜を食べようプロジェクトでも、目標を大きく下回っている状況だと明記されています。
年代別に見ると、40代はさらに沈みます。
| 区分 | 1日の野菜摂取量 | 350g以上食べている人の割合 |
|---|---|---|
| 40代男性 | 248.7g | 22.0% |
| 40代女性 | 217.8g | 12.2% |
| 20歳以上の平均 | 258.7g | 男性26.2%/女性22.0% |
40代女性で350gに届いているのは、8人に1人です。
自分だけがひどかったわけではないと分かって少しほっとして、すぐに、これは何の慰めにもならないと思い直しました。
平均に並んだところで、目標には100g以上足りていないからです。
献立を決めてから買うのをやめた
それまでの私は、献立を決めてから買い物に行っていました。
無駄が出ない、正しいやり方だと思っていたのです。
ところが実際には、決めた献立の分しか野菜を買いません。
そして週の半ばに残業が入ると、その献立ごと消えます。
冷蔵庫には肉と卵だけが残り、野菜はゼロになる。
これを何年も繰り返していました。
そこで、買い物の順番だけ変えました。
- 店に入ったらまず青果売り場へ行き、使い道を決めずに3〜4種類カゴに入れる
- そのうち1つは冷凍野菜かカット野菜にする
- 葉物は買った日か翌日に使い、日持ちする根菜を週の後半に回す
- 肉と魚は、野菜を入れ終わってから選ぶ
卸にいたころ、売れる店ほど青果の売り場が入口に近いことを不思議に思っていました。
自分の買い物で試してみて、あれは店側の都合ではなく、人の行動の話だったのだとようやく腑に落ちました。
先にカゴへ入れたものは、だいたい食べます。
献立は、家に帰ってから冷蔵庫を見て決めればいい。
その順番にしてから、捨てる野菜はむしろ減りました。
それでも足りない日は必ず来る
正直に書くと、これで350gに届く日ばかりにはなりません。
子どもの予定と自分の締め切りが重なる週は、台所に立つ時間そのものがなくなります。
そういう日のために、私は大麦若葉の粉末を常備しています。
大麦若葉は、穂が出る前の若い大麦の葉です。
青汁の原料としてよく使われていて、ケールに比べると青臭さが穏やかで飲みやすい部類に入ります。
私が選ぶときに見ているのは、味の宣伝文句ではなく原材料欄です。
原材料が「大麦若葉粉末」の1行で終わっている製品は、産地と加工の情報がそのまま品質の説明になります。
たとえば日本薬健が出している大麦若葉100%の青汁「金の青汁」は、九州の契約農家が栽培期間中に農薬を使わずに育てた葉を、収穫から24時間以内に加工しているとしています。
ただし、これは野菜の代わりではありません。
消費者庁も健康食品のページで、健康食品はあくまで食事や運動、休養の質を高める補助的なものだと説明しています。
1パック3gに入っている食物繊維は1.3g程度で、これで小鉢1杯分の野菜が消えるわけではありません。
服薬中や通院中の方は、飲む前に医師か薬剤師に相談してください。
特にワルファリンカリウムを処方されている場合は、青汁の摂取を控えるようメーカー側も案内しています。
まとめ
野菜不足を自覚したときにやりがちなのは、明日から急に立派な食事を作ろうとして、3日で息切れすることです。
私も何度かやりました。
続いたのは、買い物の順番を変えるという、意思の力をほとんど使わない方法でした。
- 青果売り場から回る
- 使い道を決めずにカゴへ入れる
- 献立は帰ってから決める
- 足りない日は補助を使い、その日を責めない
40代の平均は目標に100g以上足りていません。
つまり、これは個人の意思が弱いという話ではなく、今の暮らし方だと勝手にそうなるという話です。
仕組みのほうを変えたほうが早い、というのが40歳の私の結論でした。









